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店舗経営コラム

レセコンの使い方とは?メリット・デメリットも紹介

  • 【このコラムでわかること】
  • そもそもレセコンとは?
  • 【機能別】レセコンの使い方
  • レセコンを導入するメリット
  • レセコンを導入するデメリット

今では多くの病院やクリニックで使われている“レセコン”は、業務をスムーズに進めるために必須ともいえるソフトウェアです。
しかし、「ちゃんと活用できるだろうか」という思いから、なかなか導入に踏み切れない方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、レセコンの概要を紹介するとともに、基本的な使い方や、導入するメリット・デメリットを解説します。
業務の効率化を実現したいクリニックの経営者様は、最後までご覧ください。

そもそもレセコンとは?

医療機関を受診した際に発生する診療報酬は、患者と健康保険組合や共済組合、もしくは市区町村といった健康保険の保険者が負担する仕組みになっています。その負担の割合は、患者の年齢によってことなったり、居住する市町村によって異なったりととても複雑になっています。
そんな中、患者の自己負担分以外の費用を請求するには、医療機関名や傷病名、治療内容や処方薬などの情報を記載したレセプト(診療報酬明細書)を、毎月提出しなければならず、医療機関の重要な業務となっています。
このレセプトを作成するコンピュータ、もしくはソフトウェアの総称を“レセコン(レセプトコンピュータ)”といいます

インターネットが使用できる環境であれば、レセコンはどのような医療機関でも導入可能です。
なお、レセコンのタイプは、院内にサーバーを設置する「オンプレミス型」と、クラウドサーバーを利用する「クラウド型」の2種類があります。
「こちらのタイプのほうがよい」という明確な答えはありませんが、近年では導入コストを抑えて、簡単に導入できるクラウド型が主流になりつつあります。

レセプト業務とは?

患者の自己負担分以外の費用を請求する際は、審査支払機関に対してレセプトを、福祉事務所に対して「長期入院患者に係る診療報酬請求書」を提出しなければなりません。
これらの書面を作成して、保険者に診療報酬を請求する作業を“レセプト業務”といいます。

医療機関の収入を支える重要性の高い業務であり、入力ミスが見つかると、差し戻されたり、診療報酬が減点されたりすることもあります。
膨大な量のレセプトをミスなく作成しなければならないため、レセプト業務はスピードだけでなく正確性と慎重性が求められる作業だといえるでしょう。
このような理由から、レセプト業務にはレセコンの導入が必要とされるのです。

【機能別】レセコンの使い方

「レセコンでレセプトを作成できるのはわかったけど、具体的にどのようなことができるの?」と思われている方もいらっしゃるでしょう。
レセコンに搭載されている主な機能は以下の通りです。

【レセコンに搭載されている主な機能】

  • 診療内容の登録と保険点数の自動計算
  • 記入データのチェック
  • 電子カルテとの連携
  • POSレジとの連携
  • 処方箋の発行

各機能の詳細とあわせて基本的な使い方を紹介します。

診療内容の登録と保険点数の自動計算

レセコンは、診療内容に応じたコードや品番を入力するだけで、診療報酬の金額を自動で計算します。
外来患者の場合は来院ごとに、入院患者の場合は当月内に複数回入力し、窓口の会計業務と並行して対応するのが一般的です。
手作業で診療項目を探しながら書面を作成する必要がないので、業務効率の改善や、スタッフの負担軽減などに効果が期待できます。

記入データのチェック

レセコンのタイプごとに機能や性能は異なりますが、近年では記入データのチェック機能が備わっているものが主流になりつつあります。
提出したレセプトに不備が発覚して差し戻されると、作業の工数が増えるだけでなく、医療機関に損害を与える可能性も否定できません。
チェック機能があれば、算定項目や算定回数、保険・公費の入力漏れの有無などを速やかに発見できるので、ミスが生じてもすぐに修正できます。

電子カルテとの連携

レセコンは単体でも使えますが、電子カルテと連携すると、より業務を効率良く進められます。
医師が電子カルテに入力した内容がそのままレセコン上に反映されるため、保険点数を入力することなくレセプトを作成できるからです。
近年では、レセコンと電子カルテが一体となったタイプも登場しています。

POSレジとの連携

レセコンのなかには、POSレジと連携できるタイプもあります。
レセコンと連携したPOSレジで、診察券に印刷されているバーコードを読み取らせる事で、金額などの入力間違いを防止でき、また、自動釣銭機に対応したPOSレジであれば、窓口業務の負担軽減や感染症対策にもつながり、会計処理の手間の軽減にもつながるのは嬉しいところです。

▶参考記事:POSシステムとは?導入するメリットやデメリットとともに紹介

処方箋の発行

レセコンは、患者診療後の処方箋の発行にも対応しています。
診療内容ごとに処方する薬をセット登録できる機能が備わっているレセコンを選べば、クリック操作だけでレセプトに反映できるので、作業効率もアップします。

レセコンを導入するメリット

ここまで、レセコンの概要や、基本的な使い方を解説しましたが、導入するとどのような恩恵を受けられるのでしょうか。
医療機関にレセコンを導入する主なメリットは以下の通りです。

メリット①業務の効率化につながる

レセコンを導入すると、レセプト業務をはじめとしたさまざまな業務をスピーディに進められます
患者登録を済ませておけば、会計をはじめとした窓口業務もスムーズに進められるようになります。
患者の待ち時間も短くなるので、回転率アップや顧客満足度の向上も期待できるでしょう。

下記の記事で、クリニックの会計が遅い原因について解説しています。あわせて参考にしてください。
▶参考記事:クリニックの会計が遅くなるのはなぜ?解決策を紹介

メリット②業務の負担が軽減される

レセコンによる効率化の推進で、業務の負担も軽減されます
レセプトの作成にかかる時間が短縮されれば、スタッフの負担が軽くなり、結果的に職場の雰囲気の改善にも役立ちます。

メリット③入力ミスを防止できる

誤入力や入力漏れが発生した場合に、速やかに情報を修正できる点も、レセコンを導入するメリットです。
記入データのチェック機能が備わったレセコンであれば、入力中の段階でデータが正しいかどうかを自動でチェックしてくれます。
入力ミスによる、書類の差し戻しなどのトラブル防止に効果が期待できます。

レセコンを導入するデメリット

レセコンを使うことで得られるメリットは多いものの、一方で注意しておかなければならないデメリットも存在します。
ここからは、レセコンの導入で生じるデメリットを紹介するので、メリットとあわせて確認してみてください。

デメリット①導入や維持にコストがかかる

レセコンの導入や維持にはコストが発生します
レセコンのメーカーやタイプによって費用感は異なりますが、一般的にハードやソフト一式を含めた導入費用の目安は200万~300万円程度、保守費用の目安は毎月2万~3万円程度と言われています。多彩な機能を搭載しているタイプや、高性能を強みとするタイプを導入する場合には、さらにコストは高くなります。

業務の効率化や入力ミスの防止に役立つというメリットは魅力的ですが、決して安い買い物ではないので、十分に使いこなせる目途が立ってから導入に踏み切りましょう。

デメリット②操作に慣れるまでに時間がかかることもある

レセプトの作成には専門的な知識が求められますが、レセコンの操作自体はそこまで難しいものではありません。
しかし、レセコンを導入したばかりの時期だと、思うように操作や入力ができず、かえって作業に時間がかかってしまうことも起こりえます。
機器の操作に苦手意識がある方だと、画面表示や操作方法を理解するまでに時間を要するので、操作に関する社内教育の必要も考慮しておきましょう。

レセコンの使い方を押さえておけば業務の効率化や最適化に効果が期待できる

いかがでしたでしょうか。

病院やクリニックをはじめとした医療機関にレセコンを導入すれば、レセプト業務をはじめとした作業時間や工数の削減に効果が期待できます。
記入データのチェック機能が搭載されているタイプや、電子カルテやPOSレジとの連携に対応しているタイプを選べば、より業務を効率良く進められるでしょう。

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